ミラノ、上海、パリの Canada Goose新店舗オープンに合わせて配布する、各都市のガイドブックのデザインから出版までを担当。都会の喧騒の中に存在する「自然」を紹介し、開放的な生活・空間の発見を提案する散策ガイドブックを制作しました。
世界を代表するファッションブランドCanada Gooseは、店舗オープンの際に目玉となる新しいコミュニケーションツールの開発を模索していました。monopoはCanada Gooseのコピーライティングチームと密に連携を取りながらコンセプト立案からデザイン、制作、発送まで幅広く担当。City Senseは、都会の喧騒の中に存在する開放的な生活・空間の発見をお手伝いする、あなただけの散策ガイドブックです。
Canada Goose は機能性の高い製品を通して、新しいライフスタイルを提案するファッションブランドです。大都市で生活する私たちが時折忘れがちなもの - それは「都会の喧噪の中にある自然を見つけ、受け入れることで開放的に生きる」ということ。単に人気の観光スポットを紹介するガイドではなく、読者を真の意味で自然へと誘う隠れスポットを提案することでCity Senseが完成しました。 機能性を重視するCanada Gooseのブランド哲学と、自然に身を置いたときに得られる感覚を兼ね備えたCity Sense。トラベルガイドや旅行誌からインスピレーションを得たアートダイレクションを基に、ユニークな散策ガイドブックが生まれました。
City Senseにはミラノ、パリ、上海を拠点に活動する現地アーティストが厳選した6つの場所と、そこに関する情報や説明、彼らの描いたイラストレーションが記載されています。それに加えてmonopoが重視したのが「あなた」がその場所で何を経験したのか自由にメモを書き込むスペースです。雲を見上げる、草木を描写する、あるいは他の季節にまた訪れてみる等、活用方法は全てあなた次第。City Senseと共にあなただけの散策が始まります。
ガイドブック上にはあえて詳細を記さず、同封された透明地図シートを重ね合わせることによって正確な場所を知ることができます。これにより、読者の好奇心とガイドブックとの双方向性が高まります。
City Senseの中で重要な役割を担うのは「等高線」を用いたデザイン。抽象的な曲線で標高を表す等高線は事実を伝えるものであると同時に、ミステリアスなものでもあります。私たちは、これらの要素がCanada Gooseブランドの大切にする「冒険」と「機能性」に重なると考えました。各章のタイトルに用いた等高線のデザインは、それぞれの場所の正確な位置を示しています。各スポットの自然的な要素や感覚を表現するためオリジナルのアイコンもデザインしました。
Canada Gooseの持つブランドイメージと同様、機能性と高級感をあわせもつ、クオリティ重視の仕上がりが実現しました。高級用紙を扱うGF SmithのColorplan素材を採用したカバーに金属箔で等高線を描き、角には丸みを持たせ洗練された頑強さを表現。糸で綴じることにより耐久性を上げるなど、随所にこだわり抜きました。
私たちのミッションは、それぞれの都市の独自性を表現するスペースを残しつつも、世界のどこかで新店舗がオープンするたびに応用が可能な「共通のフォーマット」を作成することでした。第1弾となったミラノ・エディションの制作を通じて City Senseの基礎となるテンプレートを構築。その後のパリ、上海プロジェクトを経て、どの都市の新店舗オープンにも対応できる万能フォーマットに洗練されました。
Creative Direction / Art Direction:
Mélanie Hubertmonopo London
Concept
Mei Kanamotomonopo Tokyo
Concept
Mélanie Hubertmonopo London
Graphic Design
Mai Takanomonopo London
Producer
Fred Mouniguetmonopo London
Strategy / Account Management
Mattijs Devroedtmonopo London
Product Photography
Fred Mouniguetmonopo London
Content / Copywriting
Canada Goose
Paris and Milan Editions Printing
Park Communications Ltd., London
Paris Art and Curation
Pascal Pillard
Milan Art and Curation
Alice Pasquini