monopo Tokyoは、CASIOの時計ブランド・G-SHOCKと、日本を代表するロックバンド・ONE OK ROCKの結成20周年を記念したコラボレーションモデルのプロモーション映像・KVを手掛けました。
CLIENT BRIEF
G-SHOCKとONE OK ROCKのコラボレーションモデル発売に伴うプロモーション
SNSやOOHで使用する映像とキービジュアルの制作
OUR PROPOSAL
限られた素材の中で工夫したリッチなクリエイティブの提供
関わったアーティスト全てをリスペクトする制作コミュニケーション
CONCEPT
本モデルのテーマは「海外から見た日本」。デザインモチーフとして桜や刀、そしてONE OK ROCKと親交のあるスウェーデン人アーティスト・Emil Öhlund氏のイラストレーションがあしらわれています。プロモーションではここに加えて、同じくバンドと親交の深いフォトグラファー・Alan Schaller氏の写真も素材として活用し、「G-SHOCK×ONE OK ROCK」に加え、Emil氏, Alan氏を含む「それぞれの世界観」を融合させたビジュアルを、Junji Kumahara氏 (STUDIO KONBINI)監修のもと構築しました。
既存のスチル素材をベースに、イラストや写真をステッカーのように重ねたり、イラストにアニメーションを加えるなど、動きのある演出を工夫。スライドショーのように単調にならない、日本らしいポップな雰囲気を持ちつつ視覚的にも飽きさせない映像表現を追求しました。
VIDEO
かねてからG-SHOCKのファンであると公言していたONE OK ROCKのRyota氏。今回は念願のコラボレーションであり、G-SHOCKとONE OK ROCKの双方に強いファン層があるからこそ、単なる「時計の広告」にならないことを重視。カシオ側からも「ONE OK ROCKが自分たちでつくったような映像にしてほしい」とのリクエストがあり、ストーリーボード段階から丁寧に設計しました。
あくまでコラボレーションの熱量や世界観を伝えることを目指し、映像構成やテンポに強く意識を置きました。
一方でプロダクトとしての魅力もしっかり引き出すため、時計のCGモデリングもmonopoから提案。3DCGで制作した時計が画面に登場することで、素材の質感やディテールをダイレクトに伝えるリッチな演出を実現しました。
冒頭のアニメーションパートにも細かなこだわりが込められています。サウンドエフェクトや音楽とのシンクロも含め、視聴体験としての「気持ち良さ」や「かっこよさ」を最大化させています。
PRODUCTION
制作にあたっては、初期段階からスウェーデン在住のEmil氏と英語でやり取りを重ね、書き下ろしアートの扱いや動かし方についても慎重に議論。「作家性を損なわないこと」を大切にしながら、イラストレーションと写真、それぞれの素材が自然に溶け合うような演出に仕上げました。
こうした海外のクリエイターと直接、密に連携をとりながら進めるスタイルは英語話者も多く在籍するmonopoの強みの一つです。
その結果、Ryota氏自身がEmil氏やAlan氏の表現のファンであることもあり、完成した映像に対して強い共感と評価を寄せていただきました。
また、短期間での制作だったからこそ信頼の置けるチームで構成された安定した制作体制がプロジェクトを支えました。
イラストレーション部分はEmil氏に新たに書き下ろしていただいている
OOH
完成した映像とキービジュアルは、タワーレコード渋谷ビジョンをジャックする形で展開。映像とキービジュアルが同時に目に入るインパクトもあり、多くの人が足を止める光景が見られました。
SNS上では「販売数が少なすぎる!」という声が多数投稿され、限定モデルに対する熱狂的な反応が広がる結果になりました。
ブランドとアーティスト、ファンをつなぎながら、それぞれの想いをリスペクトすることで、コラボレーションの価値を最大限に引き出すプロモーションとなりました。
Creative Director
Natsuki Sugawaramonopo Tokyo
Producer
Natsuki Sugawaramonopo Tokyo
Art Director
Rentaro Maruyamamonopo Tokyo
Designer
Rentaro Maruyamamonopo Tokyo
Edit, Animation
Takuma Takei
3DCG
Yusaku Kamata
Music
Reo Anzai ( w.a.u)
Paint
Emil Öhlund
Photo
Alan Schaller
Supervisor
Junji Kumahara(STUDIO KONBINI)