2020年夏、伝説のバドミントン中国代表選手、林丹選手が引退を表明しました。ヨネックスとmonopo Londonはチームを組み、ファンに林丹選手の思い出を共有してもらうソーシャルメディアキャンペーンを考案。特設Webサイトに、林丹のファンに彼の輝かしいキャリアにおける印象深いシーンが集められました。
BRIEF
2020年の夏、伝説のバドミントン中国代表選手林丹はバドミントンチームからの引退を発表。彼はオリンピック連覇した唯一のバドミントン選手。スポーツ界にとって過酷な一年となった中、その偉大なヒーローに感謝を伝えることが難しい状況にありました。 世界のバドミントン市場を牽引し、林丹の長年のスポンサーであるヨネックスは、その重要性を理解していました。ヨネックスは、新型コロナ禍によって愛するスポーツから離れることを余儀なくされたファンたちが集まれる機会とともに、林丹の引退に華を添えたいと考えていました。 「バドミントンファンたちが集まって、林丹への感謝と敬意を伝えられる場を作ろう。」という思いから、このプロジェクトが動き出しました。
IDEA
林丹の自伝(The memories we shared shall continue until the end of the world)に触発され、monopo Londonでは、林丹のファンに彼の輝かしいキャリアで印象深いシーンを共有し合ってもらうソーシャルメディアキャンペーンを企画しました。 ファンたちが林丹に会ったとき。プレイしている林丹を観戦したとき。林丹の生き様に触発されたとき。林丹との大切な思い出を通して、ファンコミュニティが団結できる場所を提供したいという思いがありました。
SOCIAL MEDIA
このキャンペーンは、林丹の母国・中国のグローバルコミュニティとバドミントンファンの両方を対象に、WeiboとInstagramで実施。これまでの林丹の人生において重要な人たちがキャンペーンに参加し、心からのメッセージを共有しました。伝説的な選手やユースチーム時代のチームメイト、さらには当時のコーチも参加。ファンたちは、キャンペーンハッシュタグ #thememoriesweshared を使用して、すぐに林丹の思い出を共有し始めました。 キャンペーン前、林丹はInstagramを利用していなかったので、この機会に彼はアカウントを作成。その @thereallindan は、キャンペーンのソーシャルハブとして機能しました。ファンが投稿した思い出は、Instagramのストーリー機能を介して再投稿し、プロアスリートの投稿へは、林丹と彼らとの思い出を振り返るポストを作成しました。
WEBSITE
ソーシャルメディアで集まった林丹との思い出の中でも一際目を引いたものは thememoriesweshared.com に集約。ウェブサイトの編集コンテンツでは、林丹のキャリアを全10章で解説し、アスリートとファンとの思い出がそのストーリーを生き生きとさせています。このウェブサイトは、林丹の20年のキャリアを振り返ることができる、ファンコミュニティをベースとした回顧展として機能しました。
ART DIRECTION
このプロジェクトは、新型コロナ禍という特別な状況下において企画されましたが、林丹のビジュアルブランドをさらに高める機会でもありました。白色と金色を組み合わせた上質で神秘的なデザインにすることで、林丹のイメージを、成熟して自信に満ちた現代的なハンターにブランド化することを狙いました。 キービジュアルは、キャンペーンで引用した林丹の自伝タイトルにフォーカスし、限界に挑戦し続ける林丹をモチーフに、シルエットで作成。彼の引退は終わりではなく、新たな始まりであることを表現しました。 コンセプトはすべて記憶とメッセージに関するものであったため、ウェブとソーシャルアートディレクションはタイポグラフィに重点を置きました。アイデアは、ファンコミュニティから共有されたそれぞれの思い出を表現する、星のような泡の星座を作成するということでした。空に浮かぶ星のように、記憶は永遠に存在します。
MERCH
記念品として、キャンペーンキービジュアルを使用した限定アイテムもデザインしました。限定アイテムは、世界中のヨネックス小売店で購入できます。
Strategic Director
Mattijs Devroedtmonopo London
Creative Director
Mélanie Hubertmonopo London
Designer
Mason El Hagemonopo London
Web Producer
Fred Mouniguetmonopo London
Content Producer
Maud Dedeckermonopo London
Art Director
Sean Hobman
Technical Direction & Development
Le Polish Bureau
Video Editing & Motion Design
Julien Suard
Copywriting
Rodrigo Linhares
Chinese Design Support
Matthew Au-Yeung