Ocha - Japanese Green Tea website - JFOODO/JETRO

2020年夏、JETROはアメリカで日本茶を広めるキャンペーンを開始。「A journey to simplify you（あなたをシンプルにする旅）」というキャッチフレーズのもと、日本茶が人生の複雑さを解消してくれることを訴求しました。 コア・ターゲットはお茶に興味を持ち、日本の緑茶の名前も聞いたことがあるが、深く掘り下げたことはない若い世代。日本茶の具体的な効能や入手可能な品種、製造工程に関する知識はあまりないターゲット層です。 タレントのこんまりこと、近藤麻理恵さんを起用したメディア・キャンペーンによって、日本茶が生活をシンプルにする方法であるとメッセージしていきました。

日本の緑茶の伝統的な表現から脱却し、海外の人にとってより意外性のある、よりモダンで楽しく、興味をそそられ、より身近に感じられるような表現を目指していきました。 そして日本茶に新しい光を当てるために、カリフォルニアのブランドのカラフルなルックからインスピレーションを得ました。 伝統からのインスピレーションはそのままに、素晴らしい品質のお茶をイメージさせるチャレンジとして、「生活をシンプルにする 」というコピーからネガティブ・スペースやパステルカラー、アイコンを使い、シンプルでリラックスできる体験を演出しました。

日本茶に新たな光を当てるため、各種ビジュアル素材も撮り下ろしました。ミレニアル世代のビジュアル・カルチャーと日本のマインドフルネスが重なり合うことをコンセプトとしています。 お茶の品種ごとに静物ポートレートを撮影。それぞれに合ったセットデザインと小道具の選択により、個々のお茶が醸し出すムードを表現しています。また日本茶の効果を実際に見てもらい、日本茶が人生をシンプルにしてくれるというアイデアを伝えるためにモデル・ショットも撮影しています。

トップページは、日本の緑茶への入り口として1ページで完結するようにデザイン。緑茶の種類や製造工程、生産農家については詳しく知ることができるよう個別のページを作成しています。また各ページは特注のアマゾン・ストアにリンクしており、日本の緑茶の全商品をアメリカのユーザー向けに販売していました。

日本緑茶のさまざまな品種をシンプルに、明確に伝えることに注力しました。それぞれの品種には独自の特質があり、飲むとそれぞれ異なる気分を呼び起こします。 例えば、抹茶は穏やかな集中力をもたらし、コーヒーの代替品として最適。一方、ほうじ茶はトースト風味でリラックスに最適、といった具合にアメリカでもイメージしやすい表現を行いました。 アートディレクションでは、さまざまな色合いの緑色を使用しているため、すべてのお茶にそのお茶の効果を表す色合いも割り当てています。

生産農家がなければ日本茶は続いてきません。彼らは何十年、あるいは何世紀にもわたって家族の中で培ってきた知識をもとに、技術を進化させ、日本茶を生産することの意味を革新し続けています。Webサイトではこうした生産農家の物語も紹介しています。

キャンペーンは1年間実施されたため複数のキャンペーンイベントが定期的に実施されました。そのためWebサイトではジャーナル・ページを作り、毎月新たなコンテンツ記事をアップロードできるように設計。ユーザーが継続的に訪れ新しい情報を入手できるようにしています。