日本を代表するスポーツブランドの一つであるヨネックスは、何十年にもわたって新製品の開発とスポーツ文化の支援を通じて、バドミントン業界を牽引してきました。その中でも最も力を入れているプロジェクトが「レジェンズ・ビジョン」です。レジェンズ・ビジョンとは、世界的にバドミントンの認知度・人気を高め、普及していく為の活動です。ヨネックスは2020年の初めに、レジェンズ・ビジョンの取り組みを更に飛躍させる為に、ウェブサイトを一新することにしました。monopo Londonは、新しいウェブサイトの戦略、デザイン、開発を担当しました。
レジェンズ・ビジョンの取り組みはバドミントン選手の間では比較的知られていましたが、レジェンズと呼ばれる有名な選手達の活動についてが中心でした。ウェブサイトを新しくするにあたり課題だったのが、レジェンズの知名度や彼らが行うエキシビションマッチだけではなく、その他に行われている価値ある活動を全て紹介するということでした。レジェンズ・ビジョンプロジェクトの真の注目すべき点は、あらゆるスキルレベルやバックグラウンドを持つバドミントン選手の本当の価値を生み出す、様々な活動を主導してきたことでした。 有名選手であるレジェンズ達の活動についてではなく、ビジョンそれ自体に焦点を当てるべき時が来たのです。
レジェンズ・ビジョンプロジェクトでは、バドミントンが主流のスポーツになり、広く普及したリーグやクラブシステムを構築することを目指しています。私たちは、この目標をバドミントンというスポーツ全体を間接的にリブランディングするチャンスだととらえ、アートディレクションに反映させたいと考えました。バドミントンを他に類を見ないスポーツとして表現し、スピード、フェイント、パワー、テクニック、洗練された技術など、バドミントンを魅力的なものにしている要素に焦点を当てる表現を模索しました。バドミントンは現代的で様々な面を持っているスポーツであり、新しく誰かがやってみたいと思うようなスポーツとして認識されること。そして、バドミントンを世界的に普及させる先駆けとしてレジェンズ・ビジョンプロジェクトが認識されることを目指し制作しました。
試合中でのパワフルで印象的な一面を表現する為に、コート上で必要とされる瞬時の決断を表す数字やデータの視覚化を駆使しました。3D生成されたグラフィックは、ビジョンと洞察力を表現しています。また、レジェンズ・ビジョンプロジェクトの4つの柱を紹介するために、Hashmukh Keraiが制作した4つのアートワークを使用しました。アートワークには、抽象的で未来的な光の中にあるバドミントンモチーフが描かれています。これらのアートワークは、バドミントンの未来像として、見ている人々を引きつけるようにデザインされています。
高水準なデザインの実現のため、開発側からも柔軟にカスタマイズができるよう、設計を入念に行いました。テンプレートシステムの代わりにフロントエンドを完全にゼロから構築、さらに、WordPress CMSの上で、オーダーメイドのAPIシステムを構築し、カスタムフィールドと連携させました。フロントエンドとバックエンドの双方からのアプローチで、高速でスムーズな操作を実現しています。ページを跨いで存在するイラストのパターンが、多様な画面やデバイスで高い互換性を確保するために細心の注意を払いました。 また、サーバーサイドレンダリングとVue.jsによるSEOの強化も行いました。
Creative Direction + Art Direction
Melanie Hubert-Crozetmonopo London
Graphic Design + Web Design
Melanie Hubert-Crozetmonopo London
Graphic Design + Web Design
Mai Takanomonopo London
Producer
Fred Mouniguetmonopo London
Strategy, Account Management & Copywriting
Mattijs Devroedtmonopo London
Front-end & Back-end Development
Florian Cordillot
3D Visuals
Hashmukh Kerai