COMP Rebranding

COMPは、ヒトの健康に欠かせない必須栄養素を理想的に配合した、完全バランス栄養食。 仕事や趣味に夢中になる人が、最も手軽に理想の栄養バランスをとれるように、ヒトに必要なすべての栄養素を、様々なシチュエーションに合わせて商品化しています。 ご相談ををいただいたのは、2017年の春。ソーシャルメディア上でエンジニア・クリエーターを中心に話題となり、一定数のコアファンを獲得し、コミュニティーができているタイミングでした。市場の認知確立と拡大を目指して、メジャーブランドへの成長を見据えたブランド戦略が求められていました。ここから半年間に渡り、COMP CEO鈴木氏とプロデューサーのmonopo Tokyo 佐々木でブランド戦略の定義や方向性について複数回のセッションが行われました。経営戦略としてブランディングを捉え、単発なリブランディングで終わらない中長期目線でのブランド戦略のメリットやリスク、ブランディングアセットを活かしたマーケティング・PR展開の方向性などが議論されました。

提案時から企画に携わっていたクリエーティブディレクター石川(BSPK)から、「完全に、夢中。」というブランド思想が提示されました。ただ単に「完全なバランス栄養食」といった商品の機能軸を語るのではなく、COMPの想いである「仕事や趣味に夢中になる人をサポートする」という思想を感情軸で表現し、ブランディングの中心コンセプトに据えていくことが決定します。

「完全に、夢中。」を軸に、CI・ロゴ開発を、アートディレクター松永(Dentsu)が中心となって行いました。 数あるデザインアイデアから最終決定したのは、一直線をロゴ。「あなたの夢中が、いつまでも、どこまでも、まっすぐに続いていくように。」という想いを込めて、決定されました。このまっすぐな線は、夢中の継続をサポートする感情軸のコンセプトだけでなく、すべての栄養素を完全に内包していると言う機能面でのコンセプトも同時に可視化しています。このロゴ(COMPライン)を展開して、パウダー・グミ・ドリンクのパッケージがデザインされています。（パッケージデザイン：株式会社電通・株式会社プラグ） またパッケージデザインだけでなく、COMPがサポートする夢中が様々な生活シーンに溶け込む様子を表現するために、ブランドスチール・ブランドサイト・ブランドフィルム・ブランドブックにCOMPラインが展開されています。 COMPがもつ、一貫性のある思想や価値をより強固なものにするため、すべてのブランドアセットが統一感を持ってデザインされました。

Eコマースサイト兼ブランドサイトであるため、機能性とブランド性の両方が担保されるUXを担保するUIが求められていました。制作開始前からEコマースとしての機能性・高コンバージョンを体現する手軽なUX設計と導線設計がなされた後、その機能性を保ちながらCOMPラインやブランドスチール・コピーを最大限生かすブランド体験を目指したUIデザインを行いました。