poweredby.tokyoは、雑誌PENによるウェブサイト『PEN Online』とコラボレーションし、東京や首都圏に拠点を置く職人の四編のストーリーを紹介する企画を制作しました。
poweredby.tokyoは、雑誌PENによるウェブサイト『PEN Online』とコラボレーションし、東京・首都圏に拠点を置く職人の四編のストーリーを紹介する企画を制作しました。異なるスタイルのターゲット層を持つ『PEN Online』と『poweredby.tokyo』は、両者のブランドの特性を保ちつつ、それらを同時に発揮することはとても大きな挑戦でした。その挑戦において私たちは映像美を追求し、力強く職人たちの情熱を描いた映像の制作を行いました。
第一話では伝説的とも言えるフレームバイク職人、CHERUBIMの今野真一を紹介しました。自転車の作られる芸術的過程のみでなく、その裏側に隠された心理にも迫る内容です。
ロサンジェルスで芸術を学ぶうちに万華鏡との出会いを果たした山見浩司は万華鏡に人生を捧げ、万華鏡界の第一人者となりました。アメリカの万華鏡界からも注目される山見は日本の伝統的で綿密な技術と現代的な万華鏡美の融合の達人として知られています。代官山のアトリエにて、彼の光と鏡の中に映し出される芸術の真に迫ります。
高橋秀信のネオンへの情熱は、元を辿れば彼の幼少期にまで遡ります。横浜の暖かく輝く夜のネオンライトに魅了された彼は、徐々にアメリカ文化やヒップホップの影響で今の職人芸の完成へと繋がっていきます。その情熱は、17年前に構えられたアトリエに入れば一目瞭然です。高橋にとってネオンサインは、単なる看板や、仕事として制作しているものではなく、文化とライフスタイルとして存在するものなのです。
藍染職人の村田徳之は、東京から1時間以上距離のある自然に囲まれた静かな街でその技術を磨き上げてきた。三代目となる彼は、藍染めに揺らぐことのない情熱を捧げ、消費超過の問題を抱える藍染めを守り続けてきた。村田は最後に藍との関係を女性に例えました ——— 毎日付き合っててもわからない、まあそれが面白いんですけどね ——— と。
PENのような素晴らしい媒体とのコラボレーションは、大変光栄な機会であったとともに、いくつかの挑戦もありました。その一つには、ターゲット層と双方の美学の違いをどのように上手く合わせられるかという点が挙げられます。poweredby.tokyoはダークでアンダーグラウンドな美学を持つ一方、PENはより洗練され高級感のある世界観を持っています。ここで私たちは双方の世界観を最大限に活かすために、「職人」に着目しました。poweredby.tokyoの掲げる現代性を職人シリーズに映し出すことも必要不可欠だと私たちは考え、その結果取り上げたのが、「自転車」、「ネオンサイン」、「万華鏡」、「藍染」です。後者二つは、伝統芸の現代への新しい形での復帰を取り上げる上で最適のテーマとして選択したものです。従来通りのドキュメンタリー形式の映像は、既にうんざりするほど制作されているため、新しいスタイルのドキュメンタリーを作り上げることに、私たちは最大限注力しました。そこで、「職人」の心理に迫り、彼らのエネルギーを映像やビジュアルに反映しました。
Director
Artem Skiy
Creative Director
Chace Fedorpoweredby.tokyo
Art Director
Chace Fedorpoweredby.tokyo
Director of Photography
Artem Skiy
Translator
Asako Tomotanipoweredby.tokyo
Editor
Artem Skiy
Styling
Chace Fedorpoweredby.tokyo
Producer
Asako Tomotanipoweredby.tokyo
Executive Producer
Chace Fedorpoweredby.tokyo
Illustrator
Jeremy Hannigan
Colourist
Artem Skiy
Visual Effects
Artem Skiy