monopo Tokyoは生殖補助医療をグローバルにリードしてきたリプロライフ社のコーポレートWebサイトおよびCGアセットを制作しました。
卵子・胚凍結のパイオニアにふさわしい情報設計とビジュアライズを行い、美しさと信頼を兼ね備えたWebサイトとしてリニューアルを行いました。
CLIENT BRIEF
製品ブランドやコーポレート、言語別に存在していたWebサイトを統合すること
日本語と英語に対応したバイリンガルのWebサイト
新たなデザインガイドラインの作成
OUR PROPOSAL
ばらばらに存在していた各Webサイトを統合する情報設計
クリニックや胚培養士など、サイトの利用者にとってわかりやすく、魅力的なバイリンガルのWebサイトの制作
デザインガイドラインとCGを使用した魅力的なビジュアルアセットの作成
INFORMATION DESIGN
生殖補助医療の第一人者である桑山正成(くわやま まさしげ)博士が率いるリプロライフ社はこの分野における世界的な業界リーダーでもあります。
開発・製造・販売を行う卵子・胚の凍結融解キットの「CRYOTEC(クライオテック)」は世界67カ国以上の胚培養士が使用し、不妊治療に貢献し続けています。
一方で、ご相談をいただいた時には製品ごとや言語ごとにトンマナも違う別のWebサイトが存在し、運用コストもかかっていました。
このばらばらのWebサイトを1つに統合したいという依頼にmonopoでは各Webサイト、そして共有いただいた会社や製品の資料を読み込み、一から情報設計を行いました。
日本語と英語、さらにそこに専門用語が飛び交う大量の資料のインプットは時間のかかるものでしたが、多言語でのサポートも得意とするmonopoだから実現できたともいえます。
最終的にWebサイトの情報設計だけではなく各ページに掲載されるテキストも全面的にmonopoで監修をおこない、日英で情報差がでない・トンマナをずらさない制作を実現しました。
またどうしても母親・母子といった言葉を使いがちですが、親・人々・患者さま、といった言葉を意識的に使用し、インクルーシブになるように心がけています。
ART DIRECTION
業界をリードしてきたリプロライフ社。「自社のWebサイト」という存在に止まらず業界そのものを象徴するような世界観を構築したいという思いが双方にありました。
世界中のクリニックと胚培養士の名誉ある仕事を力強くサポートする。
情報設計だけではなくアートディレクションにおいてもリプロライフのポジションを表現することはとても重要でした。
実際のデザインガイドラインより抜粋
既存の社名ロゴと製品に使用されていたカラーをベースにしつつも、monopoでは新たに世界観を構築する要素を定義しデザインガイドラインを作成。命を紡ぐ業界のパイオニアらしい、クリーンで美しく、そして桑山博士の持つパッションを反映した温かみのある世界観を作り上げています。また日本らしさというのも欠かせない要素でした。日本がもつ技術力の高さやディティールにこだわる洗練されたイメージもリプロライフの大事な構成要素。主にブランドカラーの選定に生かされています。
この新たなデザインガイドラインは最終的にWebサイトのみだけではなく、徐々にSNSでの発信や印刷物などにも反映していただいています。
実際のデザインガイドラインより抜粋
CG CREATION
「卵子凍結は美しい」。会長である桑山博士の言葉です。
ビジュアルでその美しさも伝えたい。そこでmonopoでは胚盤胞をCGで表現することを提案しました。実際の胚盤胞は顕微鏡で撮影する必要があるため、CGを使用することでより美しく魅力的に各過程を表現できると考えました。
科学的に正確であると同時に美しく、胚培養士がこの分野に取り組む理由を表すようなポジティブで希望に満ちた感覚を表現する必要がありました。
この科学的に正しく、同時に美しい絵作りは想像以上に繊細で難しい作業ではありました。
クライアントからの科学的な観点のフィードバックを踏まえ、デジタルジェネラリストである孫君杰さんに何度も細かい調整をおこなっていただき完成。トップページに使用し、リプロライフの美学を象徴するビジュアルとなりました。
BRANDING
当初はWebサイト周りのご相談でしたが最終的に出来上がったデザインガイドラインとCGアセットを大変評価していただき、カンファレンスのブース用にCGアセットを用いて映像素材も制作したり、イベント用の印刷物にも対応するなど、新たなリプロライフのブランディングに貢献することができました。
以前monopoが手掛けたCellular Agriculture Societyや今回のリプロライフのような科学的な専門分野に対してクリエイティブの力で情報を正しく伝えたり、人々に親しみやすい印象をもってもらったり魅力的に見せていくことはmonopoの喜びの一つです。
リプロライフ社のビジネスはB to Bですがその先にあるのは桑山博士の卵子凍結、そして命に対する情熱でした。技術がもたらす信頼感と共にこの情熱がもたらす温かみのある世界観を、たくさんの新たな命を繋ぐための一つのブランドとして構築していくプロジェクトとなりました。
Account Executive
Georgi Robertsmonopo Tokyo
Account Executive / Creative Producer
Karin Kurodamonopo Tokyo
Technical Director
Shun Okadamonopo Tokyo
Art Director
Mei Kanamotomonopo NYC
UX/UI Designer
Toshika Kosakomonopo NYC
UX/UI Designer
Tsubasa Kamiokamonopo Tokyo
Designer
Claire Chenmonopo Tokyo
Video Editor
Sakutaro Shiraimonopo Tokyo
CG Designer
Sun Junjie
Web Production
PRMO