未来を見据えた服作りを続ける日本発のファッションブランド「CFCL」。パリ・コレクションで行われた貴重なプレゼンテーションと、そこで発表された最新コレクションを収めたコンセプトムービーをmonopoが制作しました。
CLIENT BRIEF
パリ・ファッションウィークにおけるブランド初のプレゼンテーション記録
CFCL VOL.5 (Spring / Summer 2023) コレクションの映像表現
OUR PROPOSAL
プレゼンテーションが行われた会場内にて、別セットでの追加撮影の実施
ヨーロッパを拠点とするクリエイター中心のグローバルなスタッフィング
著名人や専門家らがパリに集結し、世界最高峰のショーやプレゼンテーションが行われるパリ・コレクション。特別な祭典での撮影だからこそ、その特性も理解した上での最適なスタッフィングが要となるプロジェクトでした。パリ・コレクションでの撮影は臨機応変な対応を求められるシーンも少なくありません。あらゆる事態を想定し、準備できる経験や知識、コネクションをもったチーム編成が不可欠です。
制作の一部をヨーロッパと日本間のリモートワークで行う必要があったため、ヨーロッパに拠点をおくmonopoのプロデューサーが中心となり、オンライン上での多言語コミュケーションをデザイン。グローバルなチームでスムーズなリモート制作を実現しました。
CFCLの美しい衣服と理念を体現するような映像にするために、視覚的に映像を捉えることを得意とし、また監督と撮影の双方を同時にこなすDoP(撮影監督)としての経験が豊富なSebastian Beyrerを起用しました。
プレゼンテーションの舞台美術を担当したアーティストのNile Koettingとも、プリプロダクション段階から密接なコミュニケーションを取って映像制作を行いました。プレゼンテーションのテーマを映像の中でも忠実に表現することに注力しています。
CFCLにとって初めてのフィジカルな場での発表となった今回のプレゼンテーション。そんな記念すべき最新コレクションのプレゼンテーションを現地で見られなかった人にも届けることができるよう映像化。ステディキャムによる浮遊するような撮影手法を取り入れることによって、無重力や宇宙を彷彿させるような演出を加え、可能性のある「資源」に覆われた⻘い銀河系”PLAnet”への旅を表現しています。
実際のプレゼンテーションの撮影と並行し、会場内の限られたスペースに組んだ小規模のセットで衣類のテクスチャーやデザイン細部にフォーカスした映像の撮影を行いました。プレゼンテーションはあくまで来場者に見せるために作られており、映像のための絵づくりという点ではできることが限られていたためです。 プレゼンテーションの映像とディテールにフォーカスした映像とを織り交ぜることで、プレゼンテーションの世界観とコレクションの美しさの双方が伝わるものに仕上がっています。国際的認証であるB Corp (Benefit Corporation)を日本のアパレルブランドとしては初めて取得しているCFCL。再生プラスチックを用いた素材などから作られる衣服そのものにブランド理念が体現されており、そういった細部を映像から届けることにもこだわりました。
CFCL Founder / Creative Director
Yusuke Takahashi
Scenography / Artwork
Nile Koetting
Sound Design
Nozomu Matsumoto
Choreography / Movement Design
Dylan Spencer-Davidson
Producer
Asako Tomotanimonopo PARIS
Art Director
Mei Kanamotomonopo NYC
Planner
Tomoki Inagumamonopo Tokyo
Film Production
Left Productions
Director / Director of Photography
Sebastian Beyrer
Film Producer
Joe Lukawski
Line Producer
Benoit Berland
Production Assistant
Hana Taleb
1st AD
Juliette Houdent
Location Manager
Mathieu Populus
Steadicam Operator
Remi Quilichini
1st AC
Adrien Savary
Key Gaffer
Hugo Dos Santos
Gaffer
Solal Brussel
Gaffer
Julien Jardin